先日、令和5年5月8日(月)に東武鉄道の西新井駅で爆発物騒ぎがありました。
テロ事件というわけではなく、
自宅で使おうと、職場から業務用の洗剤を空き缶に入れて持ち帰る途中で
洗剤を入れた缶を駅に忘れてしまい、洗剤と空き缶が化学反応を起こして爆発。
飛び散った液体がかかった利用客の女性と、女性を介抱していた女性駅員がケガをしました。
5月19日からの広島でのG7サミット開催を目前とし
インフラ関係や交通関係のお客様から期間中の警備強化が求められている
そんな時期に起きた不審物騒ぎです。
良い機会なので、今回は【不審物】についてのお話をしていこうかと思います。
※内容は先日のツイッターでツイートしたものを少し加筆と修正を行ったものになります。
今回の西新井駅爆発物事件に関して
今回の西新井駅の事件の概要は下記のとおりです。
8日午後3時55分ごろ、東京都足立区の東武鉄道西新井駅で、
駅員から「パンという爆発音がして、缶が割れている」と110番通報。警視庁西新井署や東京消防庁によると、
コーヒー缶に入っていた液体がかかるなどした20代の女性2人がけがをしたが
命に別条はないという。同署が缶を置いた足立区内の中国籍の男性(49)を特定して話を聞いたところ、
https://news.yahoo.co.jp/articles/789f41dc6f2dcca479879d92ef9fe93e52a59aa5
「故意ではない。勤め先の洗剤を家で使うため、缶に入れて持っていた」
今回の西新井駅の件は蓋付きタイプのコーヒー缶に業務用の洗剤を入れて破裂したようです。
『洗剤で缶が破裂して触れた液体て火傷になるの?』と思いましたが
アルミを強アルカリ性の液体を浸すと水素ガスが発生するそうです。
それが蓋つきの缶の中に充満⇒膨張⇒破裂となったようです。
薬物を取扱う方はちゃんとした知識が必要ですね。
【不審物】ってなに?
さて、本題の【不審物】ってなに?という話ですが、
新任や現任教育ですと【不審者、不審物、不審車両】をまとめて話すのですが
長くなるので【不審物】にスポットを当てます
さて、まずは皆さん『【不審物】ってなんだろう?』と考えてみましょう。
良ければコメント欄にコメントしてみてください。
大丈夫です、【間違い】はありません。
自身が『不審物だ』と思ったら不審物なのです。
イマイチ思い浮かばない方もいらっしゃるでしょうか?
考えるヒントとして【不審物】のザックリとした定義は、以下のような感じです
・普段そこに無いもの
・その場にそぐわないもの
・隠す意図があり置かれているもの
現場に入れば感覚的に色々あるのですが、基本として覚えておきましょう。
落し物や忘れ物のバッグや水筒、箱なんかは最たるものです。
『中に爆発物や危険物が入っているかもしれない』という危険性があるからです。
【不審物】への対応方法
【不審物】に関してはそもそも【置かせない】こと【早期発見】が必要です。
そのためには以下のポイントに気をつけましょう。
・常駐警備の場合は【正常な状態】をしっかり把握しておく
・整理整頓、清掃をこまめに行う
・死角を作らない。どうしても出来てしまうときは、定期的に点検する
万が一不審物を見つけた時は『踏むな、触るな、蹴飛ばすな』が原則です。
見つけたらすぐに施設の管理者や、警察に連絡しましょう。
まとめ
今回の【不審物】の話についてまとめは下記のとおりです。
・【不審物】とは【普段そこにないもの】【その場にそぐわないもの】【隠す意図があり置かれているもの】が簡単な定義
・不審物は【置かせない環境作り】【早期発見】の対応が必要
・万が一不審物を見かけたときは『踏むな、触るな、蹴飛ばすな』を原則として
すぐに施設の管理者や、警察に連絡しましょう
冒頭でも書いたように、国際会議であるG7サミットが近づいており
各方面では緊張が高まっている時期に起きた事件です。
こういう時期は、いつ何かしらの攻撃的な思想を持っている人間からの攻撃があってもおかしくありません。
常日頃から【不審物】に関して意識することで、現場の安全はもとより
自身の安全も守っていきましょう。
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