【警備の仕事を始めてみたけどお給料が上がる見込みがない】
【正社員としてもっと上のキャリアを目指したい】
私は普段は会社で教育関係の仕事の傍ら
現場の警備員の手配を行う、いわゆる【管制業務】を行っております。
管制業務の際は現場警備員さんたちとよくコミュニケーションをとるのですが
その際、新任で頑張っている現場隊員の方はもちろんですが
現任で働いているベテランのかたからも上記のような声が聞こえてきます。
厳しいことを言いますと、どの仕事でもそうですが
【何もしないで給料は上がりません】
では、どうすればよいいのか?
それはずばり
【資格】をとりましょう!
【警備の資格ってどんなものがあるの?】
【どうやってとるの?】
今回はそんな【警備の資格】に関して解説していきます!
警備の資格ってどんなものがあるの?
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警備の資格は【警備員検定】といわれ
各種別ごとに2種類ずつあります。
警備の種別の事は以前の記事で解説していますので
併せてご覧ください。
警備業法で定められている【警備員検定】は各種別ごとに下記の通りとなっています。
〇1号業務(施設警備)
・施設警備業務
・空港保安警備業務
〇2号業務(誘導警備)
・交通誘導警備業務
・雑踏警備業務
〇3号業務(運搬警備)
・貴重品運搬警備業務
・核燃料物質等運搬警備業務
〇4号業務(身辺警護)
※4号警備に関しては警備業法では資格を定められていません。
各警備員検定には
【2級】とその上級の【1級】が定められており、
全12種類の資格が警備業法に定められています
警備の資格をとるメリット
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警備業検定を取得すると様々なメリットがあります。
代表的なものとして以下のようなものになります。
〇資格者手当がもらえる
→会社によって【月額】【1勤務につき】等あります。
確認しておきましょう。
〇高額な現場で勤務できる
→資格が必要な現場は、ある程度の技量や資質が求められる現場になります。
無資格者では勤務できないため、給料が高額な現場の勤務に就くこともできます。
〇リーダー等の管理者になれる
→現場によっては管理者として資格を持っている者が勤務に就くことを定めている現場があります。
そういった現場では警備隊長やリーダー等の管理者として登用されることも多いです。
管理者として勤務に就くということは【管理者としての手当】も追加されるということです。
〇自信がつく
→おまけのようなものですが、資格試験に合格した、という
通常の警備員より1段上にいるという自信がつきます。
警備の資格をとる方法
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【警備員検定】を取得するためには
それぞれ各資格にかかる試験をクリアしなくてはなりません。
試験には2つの種類があります。
〇特別講習
警察機関で警備業を管轄する【国家公安委員会】の登録を受けた者が行う講習です。
各都道府県の警備業協会や特別講習事業センターが開催します。
開催者から各警備会社に日程と受講枠が通知され、
所定の研修場所で行われます。
【特別】とありますが、実はこちらのほうが一般的な受講方法となります。
事前の講習の【予備講習】、本番の【本講習】の2部構成となっており、
万が一本講習で不合格であったとしても【再講習】という救済措置が設けられています。
〇直接受験
通称【直検】といわれています。
試験は警察で警備業を管轄している【公安委員会】が日程を告示し、
【公安委員会】が直接試験を行います。
学科と実技試験が別日となっており、
学科を合格した者が実技試験を受講することができます。
直接検定は【再講習】等の救済措置はありません。
開催日程等の問い合わせは、各都道府県の公安委員会に問い合わせましょう。
問い合わせ先は受講しようとする都道府県の所轄の警察署(生活安全課)になります。
各警備業検定について
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各警備業務検定の内容ですが以下のとおりとなります。
ご自身の業務に必要なものを確認しましょう!
施設警備業務検定
警備業務対象施設の破壊等の事故の発生を警戒し、防止する業務を実施するために必要な知識及び能力について行う。
空港保安警備業務検定
空港等施設において航空機の強取等の事故の発生を警戒し、防止する業務(航空機に持ち込まれる物件の検査に係るものに限る。)を実施するために必要な知識及び能力について行う。
※【空港保安警備業務】は、【各都道府県公安委員会】で行われる他の業務と違い
【有限会社航空保安警備システム】という会社が開催する講習で取得することができます。
交通誘導警備業務検定
工事現場その他、人、又は車両の通行に危険のある場所における負傷等の事故の発生を警戒し、
防止する業務(交通の誘導に係る者に限る)を実施するために必要な知識及び能力について行う。
雑踏警備業務検定
人の雑踏する場所における負傷等の事故の発生を警戒し、防止する業務(雑踏の整理に係るものに限る)を実施するために必要な知識及び能力について行う。
雑踏警備業務検定
運搬中の現金、貴金属、有価証券等の貴重品に係る盗難等の事故の発生を警戒し、防止する業務を実施するために必要な知識及び能力について行う。
核燃料物質等危険物運搬警備業務検定
運搬中の核燃料物質等危険物に係る盗難等の事故の発生を警戒し、防止する業務を実施するために必要な知識及び能力について行う。
その他の資格
いままでご紹介した資格以外にも、警備の仕事をする上で
取得しているとプラスになるしかくがあります。
施設警備三種の神器
ある程度の規模の施設警備の現場において
【自衛消防隊】という組織を作ることが義務づけられています。
警備員は【自衛消防隊】内ではブロックごとのリーダーとしての役割を担うことが求められます。
【リーダー】としてのポストは、無資格者では就けず以下の資格を持っている者が求められます。
・上級救命講習
・防災センター要員
・自衛消防技術
上記3種の資格は【施設警備三種の神器(三点セット)】とも呼ばれ
施設警備に勤務する際は非常に重宝されます。
まだ何も持っていない方は比較的取得しやすい【上級救命講習】と【自衛消防技術】の2種から始めてみてはいかがでしょうか?
※消防関係の資格は非常に需要があり、講習も数か月先まで受講枠が埋まっていることもあるので
ちょくちょく受講枠の状況をチェックしておきましょう!
機械警備業務管理者
適正かつ効果的に機械警備業務を行うために、高度な専門的知識と業務管理能力を有する事を証明する資格です。
ここでいう【機械警備】とはセンサーや監視カメラを使用し
異常が発生した際に現場に急行する警備業務の事をいいます。
ALSOK(アルソック)やSECOM(セコム)等が行っているいわゆる【ホームセキュリティー】がわかりやすいかと思います。
警備員指導教育責任者
警備業務に関する専門的知識、及び技能を有する者で、警備業務を適正に行うために、警備員に対する指導、教育を行う重要な役割を担っています。
会社は営業所ごと及び当該営業所において取り扱う警備業務の区分ごとに当該警備員指導教育責任者を選任し、指導、教育、監督に当たらせることが義務づけられています。
取得のための条件は各業務への一定の従事経験が必要となりますが
取得していると内勤者や営業所の教育担当等重要なポストに就くことができます。
セキュリティープランナー
【セキュリティープランナー】は、警備対象ごとの最適な安全を実現するためのプランを策定、提案、実行するスペシャリストが取得できる資格です。
セキュリティ・プランナーは、各種警備業務の内容を十分に理解したうえで、それらを適切に組み合わせることにより、クライアントに対して最適な警備計画を提案していくことを役割としています。
セキュリティーコンサルタント
【セキュリティーコンサルタント】は先ほどの【セキュリティープランナー】の上位資格になります。
セキュリティーコンサルタントは、企業や個人を取り巻く様々なリスクを高い視点で捉え、警備業の枠にに限定されない様々な知見をもって多方面の専門家とともに顧客のリスク低減策を立案・実行するための支援や助言を行うことを役割としています。
まとめ
いろいろと資格を紹介しましたが
皆さんの業務に使えそうな資格はありましたでしょうか?
どの資格取得に関してもいえる事は
一番手っ取り早いのは【会社に受講枠を取ってもらうこと】です。
そのためには会社に資格を取得したいことを相談しておきましょう。
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