今年も熱くなってきました。
この記事を書いているのは5月下旬になりますが、すでに夏日を超える日が頻発しています。
熱くなってくると心配なのが【熱中症】です。
ご自身の身の回りでも【熱中症にかかった】という話はありませんか?
『自分は今までかかったことがないから大丈夫!』そんな油断が熱中症を招きます!
熱中症は命の危険がある、恐ろしい症状です。
今一度、熱中症についておさらいしましょう!
『じつはよく知らない』という人はしっかり読んでいただき
今年も熱中症にかからないよう気を付けましょう
熱中症とは
概要
【熱中症】とは、体温が上昇し、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり
体温の調節機能の異常等で、体温の異常な上昇やめまい、けいれん、頭痛などの
さまざまな症状を起こす病気のことです
症状
【熱中症】の症状は【3段階】に分けられています。
Ⅰ度:現場での応急処置で対応できる軽症
立ちくらみ
筋肉痛、筋肉の硬直(こむら返り)
大量の発汗
Ⅱ度:病院への搬送を必要とする中等症
頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感
Ⅲ度:入院して集中治療の必要性のある重症
意識障害、けいれん、手足の運動障害
高体温(体に触ると熱い)
どれくらいの発症者、死者
総務省消防庁より発表されている
昨年の【熱中症による救急搬送状況】を集計しました。
重要なポイントを一部抜粋して表にしています。
6月を皮切りに7月⇒8月と搬送数が上昇し9月で少し落ち着く感じですね。
そのため6月~8月までは熱中症の要注意期間と言えます。
熱中症の原因
こんな人がかかりやすい
前項の表をみて分かる通り、【高齢の方】は特に熱中症を起こしやすくなっています。
暑い日や湿度の高い日には特に気をつけましょう。
高齢の方は体内の水分割合が少なくなります。
暑さやのどの渇きを感じにくく、熱中症にかかりやすくなっています。
また、心機能や腎機能が低下していると、熱中症になった時の症状が重くなりやすいという傾向があるようです。
他にも、あまり運動をしない方、肥満、疲れや寝不足で体調が悪いときや、
二日酔いや下痢などで体内の水分が減っているときも、熱中症にかかりやすいです。
要注意スポット
以下のような場所では【熱中症】の注意が必要です。
・気温が高い、湿度が高い
・風が弱い、日差しが強い
・照り返しが強い
・急に暑くなった
また、意外と多いのが【自宅での熱中症】。
エアコンが無いなど涼しくする術が無い方は特に注意です。
熱中症にかかったら、かかっている人をみたら
気温や湿度が高い環境のなかで
【立ちくらみ、筋肉のこむら返り、体に力が入らない、ぐったりする、呼びかけへの反応がおかしい
けいれんがある、まっすぐに走れない・歩けない、体が熱い】などの症状がみられたときには
すぐに熱中症が疑いましょう。
なかでも【高体温、汗をかいていなくて触ると熱い、ズキンズキンとする頭痛、めまいや吐き気、意識障害】時は重症のサインです。
熱中症が疑われる症状がある場合は、次のような対応を行いましょう。
1,涼しい環境へ移動
風通しの良い日陰や、クーラーが効いている室内に移動させましょう。
2,脱衣と冷却
衣類を脱がせて、体内の熱を外に出します。
さらに、露出させた皮膚に水をかけ、うちわや扇風機などで仰いだり、
氷のうで首や脇の下、太ももの付け根等、大きな血管が通っている部分を冷やし、体温を下げます。
3,水分と塩分を補給
冷たい水、特に塩分も同時に補える経口補水液やスポーツ飲料などで補給しましょう。
ただし意識障害がある場合は水分が気道に流れ込む可能性があります。
また、吐き気や嘔吐の症状がある場合には、すでに胃腸の動きが鈍っていると考えられるので、口から水分を入れることは避けましょう。
★こんなときには即医療機関へ連絡を!★
熱中症を疑う症状があり、意識がない、または呼びかけに対する返事がおかしい場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
意識がある場合は、前項の応急処置を行います。
ただし、水分を自力で摂れない場合は、即医療機関へ。
また、水分を自分で摂れ、必要な応急処置を行ったものの、症状が改善しない場合も、医療機関に行きましょう。
【熱中症】の予防をしましょう!
熱中症の本格的なシーズンの前に熱中症の予防対策をしておきましょう!
暑さを避ける
外出時にはなるべく日陰を歩く、帽子や日傘を使うなど直射日光に当たらない工夫をしましょう。
また家の中では、ブラインドやすだれで直射日光を遮る、扇風機やエアコンで室温・湿度を調整するなど、家に熱がこもらないように準備をしましょう
服装を工夫
綿や麻などの通気性がよく、外からの熱の吸収を抑え、体内の熱をスムーズに逃がす素材の服装が理想的です。
また、熱がこもらないよう、襟や袖口があいたデザインもおすすめです。
ちなみに、薄着のほうが涼しいとはいえ、インナーを着たほうが肌とインナー、インナーとアウターの間に空気の層ができ、外からの熱気を遮断してくれます。
こまめな水分補給
暑い日にはいつの間にか汗をかき、体内の水分が失われています。
のどが渇く前にこまめに水分を補給しましょう。
ただし、コーヒーや緑茶などのカフェインが多く含まれている飲み物、アルコール類は利尿作用があるので適しません。
また、汗をかくと、水分と一緒にミネラルやビタミンも失われますので
水分補給だけではなく、ミネラルも補給するようにしましょう。
ちなみに、スポーツ飲料は水分とミネラルを同時に補給できますが、糖分が多いのが欠点。飲み過ぎには注意が必要。
ミネラルを補給するには、麦茶がおススメです。
暑さに備えた体作り
ウォーキングやランニングなどの運動で汗をかく習慣を身につけることも、
大事な予防法の一つです。
日頃から暑さに身体を慣らしておきましょう。
生活のリズムを整える
睡眠不足や体調不良、栄養不足も熱中症になる危険を高めます。
バランスのよい食事やしっかりとした睡眠をとりましょう。
熱中症対策グッズ
何年も夏の屋外の現場を乗り越えてきた
私の個人的な熱中症対策グッズを紹介します。
【天然ミネラル麦茶】は言わずと知れた【麦茶】のメジャーどころ。
暑さで失われた水分とミネラルを補給できます。
そしてなにより、安い!大容量!どこにでもある!
クーリッシュは普通のアイスクリームと違い
氷の粒が入っているので氷菓子系ほどではありませんが若干の体温を下げる効果が見込めます。
それ以上に個人的には【保冷剤】として首に当てたり、わきに挟んだり重宝しています。
普通のアイスと違いキャップがあるので溶けても問題ないのです。
時期になると割とどこでも売ってる塩分タブレットです。
一度に大量に食べると血圧が上がって逆に体調が悪くなるので注意です。
私は多くても【勤務開始前1、昼前1、午後1】くらいで食べてます。
まとめ
今回のまとめは以下の通りです。
・【熱中症】とは、体温が上昇し、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり
体温の調節機能の異常等でさまざまな症状を起こす病気のこと。
・【熱中症】のピークは6月~8月
・【高齢の方】は要注意
・暑い場所はもちろん、風通しの悪い場所も要注意
・【家の中の熱中症】は意外と多い
・熱中症にならないように予防しよう
熱中症は毎年死者が出ている恐ろしい病気です。
屋外で作業をする各業界では毎年【熱中症ゼロ】を声高にあげています。
私たち警備業界も熱中症ゼロを目指して頑張りましょう!
参考
一般社団法人全日本病院協会 https://www.ajha.or.jp/
環境省 熱中症予防サイト https://www.wbgt.env.go.jp/
熱中症ゼロへ https://www.netsuzero.jp/
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